今「村上さんのところ」を読んでて、その中で紹介されてる本が良かったので紹介。

 

職業としての小説家/村上春樹

 

なんて純粋な人なんだろう。ジャンル関わらず創作を仕事にしている人や、自信を持てない人とか、人生にフラフラ迷っている人におすすめです。気に入ったところを抜粋。

 

・人々の心の壁に新しい窓を開け、そこに新鮮な空気を吹き込んでみたい。


・「やるべきことはきちんとやった」という確かな手応えさえあれば基本的に何も恐れることはありません。


・もし全員を楽しませられないのなら 自分で楽しむしかないじゃないか
(そうすればたとえ結果が良くなかったとしても、少なくとも自分は楽しめたんだからいいじゃん。と思えて納得できる)

 

・「自分が楽しめる」「自分が納得できる」というのが何より大事な目安になってくるのではないかと思います。
だって、楽しくないことをやりながら生きる人生というのは行きていいてあまり楽しくないからです。
(前後の文脈で重要なことが書かれてるのでこれだけ読むと極端ですが^^;)

 

・(バブル時代について。たとえ売れなくてもおいしいおかず/パトロンで生活していける時代)
僕にとって歓迎すべき環境とはいえませんでした。「人心が乱れる」という表現がありますが、まさにそのとおりでした。社会全体がざわざわと浮ついてすぐお金の話になります。じっくり腰を据え、時間を書けて長編小説を書こうという雰囲気じゃありません。こんなところにいたら知らないうちにスポイルされてしまうかもしれない。もっと張り詰めた環境に身をおいて新しいフロンティアを切り拓きたい。自分の新しい可能性を試してみたい。そう考えるようになりました。だからこそ僕は日本を離れ外国を中心に生活するようになったのです。

 

 

ふわふわ/村上春樹

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引用:

「ずいぶん多くのことを、いのちあるものにとってひとしく大事なことを、猫から学んだ。

幸せとは温かくて柔らかいことであり、それはどこまでいっても変わることはないんだということ」

 

猫好きの人は、読んでいて幸せな気持ちになれる本です。これを読んでなぜか泣けたっていう人がいていたけど、凄くよくわかる。